8月31日の麻生さんのブラジルニュースです。
8月31日の麻生さんのブラジルニュースです。
皆さん
ー原油価格=NYWTI先物US$55,16/バーレル。
ー政府焼き畑農業禁止え=現地の農業者は焼き畑農業にしか
依存せざるをえず、禁止したら自給自足の道はない。焼き畑農業
から脱皮する手段を示さねばならない。
ーアルゼンチン政府短期負債=短期負債の15%は払えるが、85%を
半年後とする要求をIMF等に伝えた。アルゼンチンは新たなデフォート
ではない支払い猶予だと説明。
ー人口統計=ブラジル国内の総人口が2,1億人を超えた。
武装闘争の再開を宣言。
ーサンパウロの天候=今日は16−32度。明日は16−26度の夏日和。
麻生
サンパウロ在住の松栄感想
焼き畑農業を禁止ですか???
誰が考えても分かるように思うのですが、人類が発展してこれた要因に焼き畑 があったように思います。火を使うことを覚えた人類が、狩猟生活から定住農業に進化できたのも、この焼き畑があったこそ、と思うわけです。
アマゾン奥地で未だにそんな原始農業をやっている人たちの、そんな文化を取り上げて、どうしようというのでしょうか。
今回の火災の原因を、焼き畑と決めつけるまえに、もう少し考えてみる必要が
あると思います。
アマゾンの乾燥地域での、煙を取り締まろうというのがそんな胆略的な考えから
と思えますが、煙がダメなら2台のブルトーザーにクサリを繋いで大木を倒しほっておいて乾季に野火が入るのを待って、知らぬ顔で火事場整理して、そこに
トラクターを入れれば、立派な農地になります。
数年前に、東南アジアで起こった同じような山火事でも広い範囲で煙が空を覆ったようですが、同じような現象ではないか、と考えています。
焼き畑を禁止して、いったいどうしよう、というのでしょうか。
これからの世論に注目したい、と考えます。
現在中央ブラジル穀倉地帯の地平線まで続くトウモロコシ 松栄撮影
開墾されて地平線まで農地化されているブラジル中央平原の最も乾燥する8月、トウモロコシとか雑草が枯れた農地に火が入って山火事の如く見えますが、この地方で火事が起こるのは毎年の年中行事のように思います。
これもある意味で、立派な焼き畑農業、と思うことも有ります。
サンパウロ マツエ