2日間で1000人が来場 ガリバルジ市で初の日本文化祭 12/11/08 サンパウロ新聞WEB版より .

2日間で1000人が来場 ガリバルジ市で初の日本文化祭 12/11/08   サンパウロ新聞WEB版より
 

 【ガリバルジ市発・石橋恭平記者】リオ・グランデ・ド・スル(南大河)州の日系人がほとんどいないガリバルジ市で「第1回日本文化祭」が10月18、19日の両日、同市内のファクルダーデ・フィスルで開催された。日本文化に触れる機会の少ない同市民や同州内から日本文化に興味を持つ来場者約1000人(主催者発表)が、2日間で同祭に足を運んだ。同祭はポルト・アレグレ駐在官事務所、同市消防団、国際交流基金の共催で行われ、ポルト・アレグレ文化協会(ACJ、菅野和久会長)やカシアス・ド・スル文化協会(高梨輝久会長)会員などもブースを出展。また、県連(園田昭憲会長)が国内交流基金で聖市から招いた藤間流日本舞踊学校の藤間芳翁理事長の日本舞踊や琉球國祭り太鼓の演奏も披露され、来場者を楽しませた。

日本政府の草の根・人間の安全保障無償資金協力による「ガリバルジ消防団救急車整備計画」で、2011年12月に救急車1台を同市に贈与したことが同祭開催のきっかけとなり、ポルト・アレグレ駐在官事務所の後藤猛領事が発案し同祭の実現に至った。

18日午後7時半から開かれた開会式には、後藤領事、在ポルト・アレグレ・ドイツ総領事館のハンス・オベル総領事や在ポルト・アレグレ・イタリア総領事館のアウグスト・バカーロ総領事、シラノ・シジロット同市長などが出席。後藤領事は「ガリバルジ市と日本移民の交流をさらに促進したい」と述べた。    

同日、国際交流基金が派遣した酒ソムリエの与那城ヤスミンさん(25、3世)による日本酒の講演なども行われ、会場に用意された約100席はすぐに埋め尽くされた。

その後、同日のフィナーレでは同祭関係者によって鏡割りが行われ、日本酒が来場者全員に振る舞われた。
会場となった講堂には、ひな壇や日本人形、日本食の模型などが展示され、多くの来場者が初めて見る様子で、興味深げに写真を撮っていた。

翌19日には、生け花と書道、日本の漫画、玩具などの展示のほか、折り紙、切り紙、すし、手巻きずし、焼きそば、焼き鳥なども販売された。

同校の体育館に設置された舞台では終日、剣術、日本舞踊、琉球太鼓、コスプレ、カラオケ、ガウーショの伝統的ダンスなどが披露され、活気に沸いた。

子供の時から日本文化に興味を持っていたというポルト・アレグレ在住のパウロ・ジッキさん(65)は「多くのブラジル人が、この祭りで日本文化を知ることができるので素晴らしい」と話し、ガリバルジ市役所で勤務しているレサンドラ・ミラニさんは「非常に良かった。来年もぜひ、やってほしい」と笑顔で語った。また、セーラー服のコスプレを着た同州カシアス・ド・スル市在住のマリア・エッシェルさん(17)は「初めて見るものが多くて面白かった」と目を輝かせた。

園田県連会長は「日本文化の無いところで、チャンスを与えてくれた町は素晴らしいと思う」と同祭の実現を喜んでいた。
後藤領事は同祭を振り返り、「大成功。来場者の反応もすごく良かった」と満足した様子だった。

2012年11月8日付
 
関係写真も一緒に貼り付けて置きます。
 
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